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2007年1月29日
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今年、二月、三月で撮影に入る予定の映画が白紙になりのんびり出来ると思っていたら、「それでもボクはやってない」「叫び」「バベル」「アルゼンチンババア」などの取材でそうのんびりという訳にはいかなかった。でも、折角神様が与えてくれたこの時間を大切にせねば!っと思いつつ時間はズルズル経っていく。困ったもんです。

先日、「それでもボクはやってない」の初日の舞台挨拶で、ボクが言ったダジャレが翌日のTVの報道で流れ、「11年間失業していた監督の映画へようこそ・・」とか「それでもボク、はやって(流行)ない」などと言ったが為、映画の内容についての報道があまりされなかった。反省しています。いかんいかん・・もの言えば唇寒し・・・。反省、反省です。

「バベル」が予想通りの評価を受け、それを弾みに劇場に足を運んでくれるお客さんが増えるのではと嬉しい限りです。ちょうど「SAYURI」の撮影でLAに居た時、監督のアレハンドロから会いたいという連絡を受け、サンタモニカのホテルのバーで会いました。その頃はまだ台本製作中で、彼が大まかなストーリーを説明してくれました。その映画の魅力を理解するのには、彼の説明で充分でした。「あなたの役は、ある聾者の娘を持つ父親で、日本編の最初と最後しか出てこない役だが、存在感が必要な役だ」僕は、その時彼の「アモーレスペロス」という作品が大好きだったのと、彼のこの作品に対する情熱と、彼の人柄、風貌(今まで寝てたんじゃないの?って感じの髪型)に触れ、その場で「是非、参加したい」という思いを伝えました。そして、それがいよいよゴールデンウィーク、日本で公開、いい作品です。お互いを理解しあえない絶望的な世界の中で、小さいけれど希望の光が見えてくるような作品です。作品もスタッフも(特に撮影のロドリゴは素晴らしいカメラマンです)主なキャストも素晴らしい評価を受け、日本編のヒロイン菊池さんも高い評価を受け嬉しい限りです。

なんだか、今回は映画の宣伝になってしまった感じがします。

役所 広司



 
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