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2003年3月17日:2
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このMicrosoft Wordを開いて、さて何を書こうかな・・・?と考えていると画面の右下にいる、青いイルカがジィーと僕を見つめ、時々まばたきしながら何を書くのかと見ていたかと思うと、プイっと後ろを向いて泳いでいって、また帰って来て「まだーっ?」って顔でまた僕を見やがる。可愛い顔してるけど書けないときは、どうも気になってしかたがない。「お前は何なんだ?何のためにそこで泳いでいるんだ?」おっ!新しい動きをした!ちょっと下を向いた!瞼が半分になって眠そうにしている!まるで「早く書き上げて眠らせてよ」って感じ。嫌な感じだな・・・。無視して何か書かねば(・・?・イルカは今、俺にケツを向けている)
 さて、梅が咲いてきました! その後は桜! でもまだ今年は冷え込んでいるので桜は遅くなるかも知れませんね。桜が満開になる時、多くの人がそう思うように僕も「ああ、あと何回この桜を見ることができるんだろう・・?」なんて事を思います。昔、花見の場所取りをして、夜桜を見ながらの宴会をして、調子に乗って木に上ってサルのように木を揺すり、その花びらを杯に受け取って飲む。そうすると、定年近い上司が「僕なんかネー、桜の季節の度に、あと何回見れるかなーって考えるよ、もう一度この桜のようにパーッと咲いてみたいねェー」ってなことを小耳に挟んで、「ほーん、爺になると、桜を見てそんな事を思うもんなのか・・・?」と思った僕が、いつの間にか当然のように「あと何回・・・この桜を見れるんだろう・・・?」と思うようになってしまった。というより儀式のように毎年思っているような気がする。正月に「今年の抱負」を語るように・・・・。誕生日に一つ年を取るのとはちがう感じで、「一年が過ぎたなあ・・・」って感じる。確かに満開の桜の木の下にいると、この世のものとは思えない華やかさがある。不思議な感覚がある。
何だか老い先短い爺さんみたいな話になってしまった。それもこれも、右下に居る「青いイルカ」が早く書け早く書けと急かすから、つい本性の爺臭さが出てしまいました。
皆さん、花見の季節は必ず酒による事故がつきものです。気をつけましょう!

花咲じじい  役所広司




 
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